先輩の活躍

先輩の活躍

建築学専攻 □□研究室
博士前期課程2年 村山 彰宏

日本建築学会による2007年度日本建築学会大会が8月29日〜31日に福岡大学にて開催され、私も自身の成長のための、日本建築学会大会に発表者として今年初めて参加しました。
日本建築学会とは、1886年に創立され建築に関する学術・技術・芸術の進歩・発達をはかることを目的とし、日本の建築界において常に主導的な役割を果たしています。現在の会員数は、約3万5千名にのぼり、日本における大きな学会の1つです。学会員は官公庁、コンサルタント、設計事務所、研究教育機関、学生など多岐にわたっています。
また、日本建築学会大会とは、全国から1万人近くの学会員が一箇所に集まり、日頃の研究成果を発表・討論・研鑽する場として毎年一度3日間開催されています。主な特長としては、最新の学術・技術情報を交換することにより日頃から研究者が互いに切磋琢磨し、日本における建築のレベルを上げるという所があります。
私は初めて大会に参加するとういことで会場の雰囲気を知らないこと、実社会の専門技術者の前で発表すること、発表の時間は5分なので分かり易く簡略に伝えること、発表後に行われる3分の質疑に対して的確かつ明確に答えられるかなど、不安で一杯でした。その不安を消すためには準備以外ないので、発表までの期間にスライドや発表する内容などしっかりと準備し、発表の練習をしました。
私の発表する会場は聴講者が50名程いる教室でした。私の発表まで大分時間があったので他の講演者の発表を聴き、私の発表の確認しながら待ちました。徐々に私の発表が近づくに連れて今度は緊張が高まり発表する内容を忘れてしまいそうでしたが、練習をしたおかげで発表は無事に終えることができました。後は質疑討論ですが、質疑に関してはどんな質問をされるか分からないので準備するのは難しく特に不安でした。幾つか質問が来ましたが、どの質問も的確に答えることができ、質問者も納得してくれたので良かったと思います。
大会に参加し無事に発表することができ自信にも繋がり、良い経験をすることができました。また、色々な研究についても聴くことができたので非常に勉強になりました。

建築学専攻 □□研究室
2007年度修了生 宮島 広

私の所属する研究室では、「場所性に根ざした建築の在り方」というテーマを扱っています。その中で私は、「まち・出来事・状況から生まれる建築」を主題として修士設計に取り組んでいます。
「まち・出来事・状況から生まれる建築」とは、 まちの中に息づくコミュニティや活動は時代の雰囲気(状況や出来事)から生まれているが、それらのアクションによってこれからのまちの状況や出来事が変わっていくとも言える。そういったある目的をもった彼らのムーブメントの中から生まれてくる建築ということです。そこでは神社のように祭りが行われたり、社務所で会議が出来たり、無目的にも佇んでいる事が出来る。そんな建築を新しい公共性の在り方と共に考えることをしています。
この主題に至ったのは、いままでの課題や関わったプロジェクトや校外活動を振り返ってみての事だったのですが、私たちは住まい以外にも自分の居場所を探し見つけだしながら日々生活しているのではないか、と気付いたことがきっかけでした。なかでも逗子での大学院の授業やワークショップでの住民たちとの関わりの中で「まちの中での生活を謳歌したい」という気持ちを生に感じたことは、大きな体験です。修士設計は逗子を計画対象として、住民たちとの関係を続けながら取り組んでいます。
設計の重要なポイントとして「内側を広げる」ということを考えています。「内側」とは家族や友だちをはじめ、グループ、サークル、よく挨拶をするご近所さんなど、自分を含む人間関係空間のことです。それらの関係をまちの中で建築を通じて表現し、社会と繋がり関係を広げられるデザインがあるなら、それは建築を媒介とした新しい公共性の在り方をひとつ考えられるのではないかと現時点では思っています。
まちの人たちと関わっていく中で、逗子の神社で行われるイベントの会場構成を後輩たちと担当させていただくチャンスがありました。仮設ではありましたが、実際の社会の中で何か出来上がることの厳しさを学んだ一方で、会場の中で人々が楽しむ姿を見た瞬間の喜びも大きなものでした。




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