先輩の活躍

機械工学領域
匿名希望

本研究室では、I.炭素繊維強化プラスチックスの破壊靭性・耐久性に関する研究、II.炭素繊維強化プラスチックスの自転車部品の設計・試作、III.天然繊維強化プラスチックスの強度特性に関する研究を中心に研究を進めており、私はIIIの分野について研究を行っています。
現在、天然素材や低環境負荷材料として、今後の需要が増加すると考えられる生分解性プラスチックが注目されています。生分解性プラスチックとは、使用後に自然界に存在する微生物により、水と二酸化炭素に分解するプラスチックです。しかしながら、構造材料として強度・剛性が十分でないため、強化材との複合化が考えられます。
そこでジュートや大麻などの植物由来の天然繊維を強化材とした新しい複合材料(グリーコンポジット)の作製・強度特性の評価を行っています。生分解性プラスチックの中でも、とうもろこしなどの植物から作られるポリ乳酸を母材としたグリーンコンポジットの成形条件や機械的特性を中心とした研究を行っています。 具体的には引張り強度特性・曲げ強度特性について研究しています。また天然繊維の表面処理によるグリーンコンポジットの高機能化や耐熱性や吸水性など各環境下での強度特性を調べています。
本研究室では、プレス成形機や恒温槽付き万能試験機やクリープ試験機、疲労試験機をはじめとした試験機や、顕微鏡などの研究設備が整っており、幅広く複合材料の機械的特性について実験・観察を行うことができます。

機械工学領域
匿名希望

2006年秋、日本機械学会に参加した私にとって、学会発表という大きな舞台での発表は人生初の体験でした。大勢の前で発表をするというのは、またとない機会であったためパワーポイント作成・発表練習・質問対策等の万全の準備をして学会発表に臨みました。
しかし、発表中にパワーポイントが損傷するという事件が起きました。聴衆の方々は呆れた感じで私を見ており、誰も助けてくれない状況であったため、私は頭の中が真っ白になってしまいました。諦めるしかないかと思ったそのとき、前日に教授から最悪の事態になったときの対処法について話し合いをしたことを思い出し、発表時間が大幅に減少する結果となってしまいましたが無事発表を終えることができました。
教授や一緒に学会に参加した仲間に励まされ、これもまた一つの成長の仕方だと学ぶことができました。私にとって人生最大の失敗となった学会発表が、私自身の精神面を強くしてくれました。春には就職活動があり不安もありましたが、学会発表のことを思い出すと、面接においては緊張もあまりせず、ありのままの自分を表現することができ無事に内定を頂きました。また、2007年の秋に私自身にとっての再挑戦である学会発表も、昨年の失敗が糧となり問題なく成功を収めることができました。
私にとって最大の成長である学会発表での失敗が今後、私自身を大きく成長させてくれると信じています。