専攻紹介
建築学専攻 Course of Architecture and Building Engineering
本専攻は、1965年4月に創設された工学部建築学科を母体として、まず博士前期(修士)課程が1971年4月に、次いで博士後期(博士)課程が1990年4月に開設されました。各課程の修了者は、社会において指導的役割を果たしています。
建築の目的は「様々な機能と諸技術、そして美とを調整し、それらの最善の総合化を図ることによって、人間の多様な営みにとって使いやすく、安全で快適、かつ感動を呼ぶ空間や形態・環境を創造すること」ですが、その具体化において、特にこれからは「上質かつ持続可能な社会環境の形成に対する建築の役割・貢献」を認識して、その実現に努めなければなりません。
本専攻では、この目的を念頭に置いて、博士前期課程の教育方針を「先端的知識を要求される問題にも直ちに参加できる技術者、専門家の育成」として、適切なカリキュラム、運営体制の維持に努めています。教育内容は「建築都市防災工学、建築構造設計工学、建築都市文化学、建築都市設計学、建築環境計画学、建築都市環境設備学」の6部門に大分類されています。
複数の本専攻研究室主宰教授によって、エンジニアリング系ベンチャー企業の立ち上げ、アトリエ系設計事務所が運営されており、社会的背景を持つ実務ベースでの研究、開発、設計活動に接することができます。企業インターンシップに相当する学びの機会が身近にあることは、実務教育が重要となるこれからの大学院教育では大きなメリットであると考えています。