委員長の挨拶

幸福な未来の日本をつくる工学研究科 工学研究科 委員長 遠藤 信行 [教授]

2014年度4月から委員長を仰せつかりました。当研究科は5つの異なる専攻を併せ持ち、それぞれの専攻の特色を大いに活かした活発な研究活動が行なわれています。委員長就任にあたり、これらの専攻が相互に協力し合える新たな研究ステージへの飛躍の突破口を見出すことの重要性を強く感じています。

ここで、まずは本学研究科の特徴を考えてみようと思います。客観的尺度はいろいろとありますが、一つごく普通のことを敢えて挙げてみたくなります。学会等に出かけて研究室の卒業生や他大学の先生方と話をしておりますと、本学工学研究科は、他大学と比べて特徴ある研究と教育が行われていることがよくわかります。すなわち、研究予算と設備において恵まれた研究環境が整っておりますので、時流に流されない首尾一貫した研究を続けることができます。その結果、多くの先生や大院生が学会や専門誌で独特の成果を絶えず発表しています。そのおかげで外部競争的資金の大型プロジェクトにも採択され、さらに大きく研究を展開しております。研究を任されている大学院生は、こういう研究環境で、少しリスクのある研究にも挑戦でき、新しい現象を見出し、そして理論的追求を行う技能を身に付けています。このような研究スタイルは,就職後の独創的、かつ理論的な研究展開能力の発揮に繋がります。成果を迅速に出すためだけの「点を打つ研究」ではなく、時間はかかっても大きな成果の基となる「線でつないだ研究」ができる研究者・技術者として高い評価を得ております。

今般、国内外を問わず、大学を取り巻く環境は大きくかわりつつあります。研究における大学間競争も激しさを増す状態になっています。堅実で特徴ある力量をもって自己を発展させることこそ、競争の渦巻きに飲み込まれず強く生き残る王道ではないかと、自問自答しています。工学研究科は今後、定員充足率の問題、国際化等、早急に解決すべきことは多くありますが、本学の「線的研究」特徴を異分野融合的な研究を含めた「面的研究」へと拡張し、それをバネにした研究と教育のさらなる発展に努力したいと思っております。

工学研究科の沿革

本研究科は、現在、工学部の5学科の上にそれぞれ設置された5専攻(機械工学、電気電子情報工学、応用化学、経営工学、建築学)により構成されています。1993年3月、5学科全てについて博士前期課程および博士後期課程が整備されました。

1967年4月 機械工学専攻、電気工学専攻、応用化学専攻の修士課程(博士前期課程)開設
1971年4月 建築学専攻の修士課程(博士前期課程)開設
1990年4月 機械工学専攻、電気工学専攻、応用化学専攻、建築学専攻の博士課程(博士後期課程)開設
1991年4月 経営工学専攻の修士課程(博士前期課程)開設
1993年4月 経営工学専攻の博士課程(博士後期課程)開設
2003年4月 全専攻の修士課程(博士前期課程)と博士課程(博士後期課程)の定員増および電気工学専攻の電気電子情報工学専攻への名称変更
歴代工学研究科委員長
永井宏先生(応用化学専攻) 1971年4月1日〜1973年3月31日
原田有先生(建築学専攻) 1973年4月1日〜1975年3月31日
堀井隆先生(電気工学専攻) 1975年4月1日〜1979年3月31日
粟屋潔先生(電気工学専攻) 1979年4月1日〜1981年3月31日
田治米辰雄先生(建築学専攻) 1981年4月1日〜1983年11月30日
末武国弘先生(電気工学専攻) 1983年12月1日〜1987年3月31日
藤本盛久先生(建築学専攻) 1987年4月1日〜1990年7月28日
辻野次郎丸先生(電気工学専攻) 1990年7月29日〜2002年3月31日
大熊武司先生(建築学専攻) 2002年4月1日〜2004年3月31日
成田清正先生(経営工学専攻) 2004年4月1日〜2008年3月31日
遠藤信行先生(電気電子情報工学専攻) 2008年4月1日〜2014年3月31日
横澤勉先生(応用化学専攻) 2014年4月1日〜



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